むしろまだ中間という程も来ていない気もしますが、関わっている次期を考えると中間といっても良いかなと思います。

 ローゼという実験でわかったこと

 シェアワールド・ローゼはそのコンセプトからして神話無き世界、あるいは幹無き枝、というようなものでした。しかし、そもそも単独では世界を構築し得ない設定を組み立てることで始まったこの世界は、やがて物語を呼び出すに至りました。

 そう言う観点に立てばローゼという実験で分かったことの一つに「設定の蓄積も世界を作り、物語を生み出す土壌となる」と言うことが上げられます。

 さて、読者の皆さんにとっては未知の世界ですが猪間が取り組んでいる「第二新世界」というプロジェクトがあります。同人誌「缶の底」に掲載した「手紙」の舞台となっている世界です。この世界は私にとってはつきあいが長いためすでにさまざまな設定やエピソードを積めた大きなものとなっていますが、そもそもを突き詰めてみれば「カラバ・ファルシスタ」という物語を描くための土台に過ぎません。さらに言えば「カラバ・ファルシスタ」は名作ゲーム「カノン」の同人企画からスタートしたものです。ともかく、そう言う由来故に第二新世界のそれ以降の物語(作品内の時間軸で)はカラバ・ファルシスタの存在を前提として語られるでしょうし、それ以前の物語は彼を生み出す過程として描かれるんじゃないカナと思います。

 もっとも、第二新世界はカラバ・ファルシスタ以外の幾つかの企画を統合してより大きな世界になっていますのでそう、単純な話でもないんですけど。

 また、「この、終わりゆく空の下で」は終わりゆく世界の物語で、描こうと思っているメインのストーリーはもちろんのこと、もし、それ以外の話を書いたとしてもやはり世界が終わることが前提となるのだと思う。

 書こうと思っていること、物語から世界を作ろうとも、あるいはそうじゃなくても、世界を想定し、形作れば、それは細部を設定し、歴史を語り、やがて物語が紡がれるんじゃないか、そう考えています。

 どんな意図ではじめようとも、どっちが主であろうとも、世界は物語をはき出すし、物語を世界を語り出す。結局のところそれらは有機的に絡み合って成長しているのだろう。生きていると言っても良いかもしれない。私個人の頭の中で想定したものとはいえ、それらは変化し、成長しているようだから。

 では、世界、物語を共有したら?同人作家たる我々ならその答えはとても楽しい!となるんじゃないでしょうか?

 共有のしかたとしてパロディもいいけどシェアワールドも面白いと思うよ。ということでローゼから物語が、出来れば作品という形で世に、即売会にwでるまで続けてみたいなと思います。

 ローゼをみんなのものに出来たらどんなに楽しいだろうか! 肝心なのはこの世界がまだまだ未完成ということ。空き地はたくさんあり、既存のエピソードは極小だ。でも、私の頭の中にはあるけど出し切れていないものがまだある。それらをうまい形で共有する仕組みがあるといいね。ローゼを進めるに当たっては。設定の羅列では参加しようという気も減る気がする。Wikiもいいけどなにかもっと良いものが出来ると思う。

 さて

 ローゼを楽しむためにこんな提案をしたい。

  • 物語やエピソード、事件は設定できない

 これはたぶん重要なことだと思う。ただし、物語を語れない訳じゃない。自分で表現するか、誰かに表現してもらえば事件を描けるし、それを公認というか公式に近い認知度にすることも出来ると思う。

 エピソード、つまり時間軸的な設定をしてしまうとローゼは狭苦しく矛盾無くエピソードを表現しなきゃいけない世界になってしまいそうな気がするのです。で、土地をメインとしたシェアワールドであるローゼを是非楽しんでもらいたいと思います。

 まあ、まとまらない記事だけどとりあえずここら辺で。では又次回!