タイムアタック(2013.12.23)

私の友人で富士本球さんという方がいます。

彼は小説を書いている人なんで、彼が書いていた「式神」というシリーズが昨年の冬コミで見事完結いたしました。

という事で、完結のお祝いとして登場人物のミニチュアを作って、差し上げようかと思います。

この日記をみられるとばれるので、アップはコミケ後を予定。

しかし始めてはみたものの、すでに本日は天皇陛下の誕生日。つまりコミケまであと8日。あんまりリテイクとかしている暇はありませんね。

題材

今回は、式神の登場人物から主人公の式神である鬼姫様を作ります。

おっぱいがでかくて立体映えしそうです。

進捗状況

取りあえず今日はここまで(右側)。

左はReaperのミニチュアです。スタイルが良いので、最初はこれを使おうと思いましたが、和服に改造するくらいならと自作を試みます。

久々のスクラッチビルドです。やっぱりこれ以上顔を小さくするのは難しそうです。腰は取りあえずこれくらいでいいかな?まあ、服を着せてからでも良いでしょう。

備忘録もかねて使ったヘラをとっておきます。

左2つでおおまかに形をつくります。左から3番目のが細かい造形するのにつかう奴です。

しかし、ReaperとかGamesWorkshopのアーティストはどうやってこんなの作ってるんでしょうか?精進します。

Solo式(2013.12.24)

クリスマスイブですが、続きを作ります。

まずは、カッターマットからはがします。

そして裏側を不自然にならない程度に削って整形します。

グリーンスタッフはどっちかというと押し付けて整形する素材なので、削っておいて後から盛ったほうが良いでしょう。

今回はSolo式という作り方を参考にしてみました。マテリアルの山の中から片面ずつフィギュアを削り出すような方法ですね。

グリーンスタッフは結構柔らかいので、この方法は結構良いかもしれません。

そのままだと裏側の作業ができないので、ベースに固定しておきます。

ベースの固定時間を使って、再度顔を作ってみました。今度はほんの少しのグリーンスタッフを丸め、卵形にします。

まず曲がった針型のヘラで目の辺りのくぼみを作ります。そして口の辺りにアートナイフでくぼみを入れます。

次に目のくぼみにそってピンセットを使い鼻をつまみます。その形状をもとに、頬骨→目のくぼみ→口もと、唇→あごの下とあご、の順に整え、目をちょっとそれっぽくします。

というところで本日の作業は終了。

今日はスプレーブースが到着して組み立てたりパスタをゆでたりしてました。

明日は頭を付けたり腕を付けたり髪を造形したりする予定です。

顔を付ける(2013.12.25)

メリークリスマス。

昨日作った顔と体を合体させます。

もともと作っていた体とあわない部分も出てくるので上半身を中心にバランスを整えます。

顔がつくと人間っぽいですね。ついでに、胸も盛っておきます。

フィギュアの胸は左右のカップを別々に作るとバランス合わせるのが難しいです。

それにしても参考のフィギュア、こうしてみると結構アニメ体系だな。ああいうデフォルトの文法は実はカートゥーン通して日本で萌えになったのかもしれませんね。

とはいえ、Reaperに限らずミニチュアのデザインは、平面の段階では結構アニメっぽいというか日本風な画風も多いんです。

なぜか立体になると雰囲気が変わるんですが。

美少女フィギュアの2次元萌え絵を立体化するっていう技法も結構長い年月かけて洗練されて来たので、まだミニチュア界はそういう造形ではないのかもしれませんが。

ポーズは右手をなんかこう、構えているようなのを想定しておきます。

この後は服の作成→髪の毛(と、角)の作成、そして手の露出部分。かな?

一日置いて(2013.12.27)

昨日はいじらず。

今日は一昨日までの分に服を着せていきます。

和服っぽく。

うーむやはりフラッシュはたかないほうが良いな。

明日、髪の毛か右の袖ですね。

グリーンスタッフは塊を整形するのは良いけれど、重ねていくと結構はがれやすいのでこういう作り方はあまり得意じゃないかもしれませんね。

最初っから服着た状態で作れればそれに越した事はない素材だとも言えます。

このフィギュア、複製して改造すれば空の境界の両儀式にもできそうな感じですね。

やべえ気がつけば明日からコミケだ(2013.12.28)

仕事納めというか、大掃除でした。

右袖を追加と左袖の整形。そして角と髪の毛の造形です。

急がないとコミケ3日目の朝には塗装まで終わっていないといけないので急ぎます。

ここまで作ると何となく昔話に出てくる汎用的な鬼の女のひとみたいになってきた気もします。もっとこう、xxxHolicの優子さんみたいな服にしたほうが良かった気もします。

ちなみに、小さいものを作ったときにおなじみの、コイン比較はこんな感じ。

私のうでで作れる、500円玉はこのくらいです。

コミケ1日目(2013.12.29)

ヨドバシカメラにやすりを買いに行きます。

400番と800番を買ってきました。グリーンスタッフは柔らかい事もあって、切削性も悪くないです。

お端折りとか手とかを追加。また表面の均し準備をします。

明後日には塗り上がっていなければいけないので、つまり明日の朝サフまでやって夜には塗装。という事か。

エアブラシを買ったのでグラデとかやってみたかったがそういう時間はないかもしれない。

鬼姫ってことで武器は素手。鬼の手は大きめに。

白いのはファレホのリキッドパテです。ものすごくさらさらしたパテでした。

そして、完成へ(2013.12.30)

パテ盛ったところをやすりがけし、The Army Painterの黒プライマーで下塗りします。

乾かしている間に、気がついたら角が取れているというハプニングが発生。

急遽竹串で角を作ります。

という事で、色を塗って完成です。

最初黄色ベースにしようと思ったのですが、黒地に黄色は隠蔽力が弱いため途中でオレンジに変更しました。黄色と赤で紅葉の模様を入れてみました。

やはり手がでかすぎたように思えます。

いままで作ったミニチュアと一緒に写真を撮っておきます。

後ろ姿はこんな感じ

鬼姫っぽさが出たかというとまだ修業が必要だなと感じます。

そして10分の1程度のフィギュアを作ってたときから感じていた課題、顔、手、足は小さくなって難しいです。

それと、今回は思いついたのが遅かったのですが、次はメタル複製も挑戦したいですね。

ま、いずれにしても、1週間で創ろうと思えばワンオフのミニチュアであればできるもんですね。自分でも驚きです。

というわけで、明日コミケット会場に私に行きます。

コミケット3日目(2013.12.31)

実は友人のサークルの手伝いをする予定だったのですが、彼が体調不良によって欠席するという事で、今回は西館だけにします。

東は面白いけど混んでてね。

こう、ナゾの生物的な姿勢で寝ている猫に家を任せて出発します。

晴れていて良かったですね。到着は11時半頃でして、すでに入場規制は解放された後のようでした。

まあ、今日の天候ならば並ぶのもそれほど句じゃなかったかもしれませんが。

無事、イゴールの書斎にて富士本球氏に受け渡し完了。喜んでもらえたようで何よりです。

6冊からなる物語を完結させ、新刊の短編集を買って帰りました。

結構お客さんも来ていたようで、うれしいですね。

イゴールの書斎周辺は創作文学系のサークルでしたが、近所には歴史とかラーメン二郎とかオナホとか面白そうなサークルが結構ありました。コミケは広大ですね。

その他コミケ当日

今日はコスプレも見ないで帰ってきてしまったのですが、帰りに見た面白いもの。

この緑色の匣、簡易トイレです。私が立っていたのはマクドナルドの近くなんですが、この木立の向こう側はおそらく待機列へ向かう人たちの通り道だったのでしょうね。

コミケの規模と集まる人数がいかに普段のビッグサイトからかけ離れているかを物語っております。

りんかい線国際展示場駅前のコンビニ。まこぴーとやよいの顔が隠れてしまいました。

私はアニメ版から入った人ですけど、アイドルマスターも息が長いコンテンツですよね。

最後に

いままでいろんな作品を読んで、そこに出てくる人物をフィギュアに使用とチャレンジした事は何度かありましたが、フィギュアが完成し、彩色まで終わったのは30日の写真でも一緒に撮影した「永い後日談のネクロニカ」のゾンビクイーンに続いて2つ目です。また、今回は相手が友人だって言うのもありますが、作者の方に手に取ってもらったのは初めてです。

それどころか、ほとんどは粘土もこねないうちにフィギュアを作るのをやめていますからね。

私がこのフィギュアを完成させる事ができたのは、富士本球さんが「式神」という作品を完成させてくれたから、だと思います。今後も応援しますよ。

おまけ 使用マテリアル

角は100円ショップの竹串を削った奴です。

ベースは東急ハンズで買ってきた木の板を正方形に切ったものです。

それ以外はGamesWorkshopのグリーンスタッフというパテです。エポキシパテの一種でしょう。基本的に盛ってヘラで押したりして形をつくります。

塗装は下地はTheArmyPainterの黒プライマー、カラーはすべてシタデルカラーです。

今回目を縫っていてシタデルの筆の性能を改めて思い知りました。ファインブラシという面相筆はそれほど細くはないのですが、先端がとてもきれいにまとまるため、見た目以上に細い線が引けます。

というところで、一旦筆をおきましょう。

またなんか作りますね。