Xcode 4以降、Property List Editor.appの機能はXcode.appに統合されました。しかし.plistファイルを編集するのにいちいち重たいXcodeが開くのは非常に煩わしいものです。いくつか.plistを扱えるフリーウェアはあるものの、試した限りではどれもProperty List Editorを越えるものではありませんでした。

Property List Editorが含まれている最後のバージョンであるXcode 3.2.6をインストールしていましたが、brew doctorするたびにHomebrewに怒られるのが忍びないので、Property List Editorだけインストールすることにしました。

参考にしたのは次のページです。

Install Property List Editor app On Lion (and Mountain Lion) | Sveinbjorn Thordarson | Sveinbjorn Thordarson”)

用意するもの

  • xcode_3.2.6_and_ios_sdk_4.3.dmg

Mac Dev Center からダウンロードします。「Xcode 3.2.6」と検索すれば出てくるはずです。Apple Developerに登録していない場合、所有するApple IDをアップグレードする形で登録することになります(無料)。
* Pacifist

配布元の CharlesSoft からダウンロードします。パッケージなどから任意のファイルのみをインストールすることができるソフトです。20ドルのシェアウェアですが、登録していない状態でも起動時にダイアログが出るだけで、機能制限はありません。


Pacifistについてはmutaさんのサイトの下記の記事が参考になります。

Pacifist(Shareware)インストーラの中身を開いたり、中身を確認したりその中身の一部または全部を強制インストールしたりするアプリ

やること

Property List Editor.app本体と、その実行に必要な.frameworkファイルを、Pacifistを使用して(適切なアクセス権で)インストールします。具体的には以下のファイルです。

アプリケーション本体

DeveloperTools.pkgの内のApplications/Utilities/Property List Editor.appに存在します。

  • Property List Editor.app

フレームワーク

同様に、すべてDeveloperTools.pkg内部、Library/PrivateFrameworks/以下に存在します。

  • PlistEdit.framework
  • DevToolsCore.framework
  • DevToolsCParsing.framework
  • DevToolsFoundation.framework
  • DevToolsSupport.framework
  • JavaKit.framework

ちなみに、Lionの場合、インストールするフレームワークはPlistEdit.frameworkだけで良いようです。

具体的なやりかた

中身のXcode and iOS SDK.mpkgファイルをPacifistで開きます(ダウンロードしたディスクイメージでも可)。

Property List Editor.appを見つけたら右クリックメニューから「Install to Default Location」を選択してインストールします。前述の場所にありますが、右上に検索窓もあるのでそれを使用すると楽だと思います。通常のインストール同様管理者パスワードを要求されるので入力しましょう。

フレームワークについても同様にインストールしましょう。

おしまい。無事に動きました。